AMDのCPUの性能を種類(銘柄)ごとに比較してみた!

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AMD社製CPUは、価格だけではなく互換性も優れており、パソコン以外でも家庭用ゲーム機でも良く採用されています。

 

有名なゲーム機で、SONY社製「PlayStation」シリーズ、Nintendo社製「Wii NX」(搭載予定)、Microsoft社製「Xdox」シリーズですね。

 

SONY社とMicrosoft社のゲーム機に搭載されているCPUは、特に優れています。コアの名称は「Jaguar(ジャグラー)」で8コアと画面処理専用のコアが両方搭載されていて結構な処理能力らしいです。(この話は後程、別の記事で。

 

さて、今回は据え置きゲーム機のCPUを比較するための記事ではなく、パーソナルコンピュータ向けのCPUを比較していく記事になりますので、小話はここまでです!

 

AMD社は、Intel社ほどシェアは大きくないですが、高性能なCPUが割安で手に入れることができるので、この比較記事を期にAMD社の性能の見方やサブPCの構築に役立てていただければ嬉しいです。

 

 

 

性能の比較を閲覧する前に知っておきたいこと

 

当記事は、AMD社製のCPUを比較する前に性能の見方をまとめます。当項の知識を頭に入れて、比較することによって間違えないで検討できると思います。

 

AMD社製CPUの性能の見方

 

Intel社が付けるCPUの名称とAMD社が付けるCPUの名称では、大幅に名付けの方針が違うので混乱してしまうことがあります。また、CPUの設計ごとにコアの名称も変わるので随分とややこしいです。

 

なので、ブランド(銘柄)の分かれ方から順に説明していき、最後に比較する形を取ります。

 

 

CPUのブランド(銘柄)の分かれ方

 

ブランド(銘柄)の分かれ方は、Intel社とほぼ同じですがAMD社のブランドは意外と派生ブランドが多く、見分けるには少し慣れが必要です。

 

現在生産されているパーソナルコンピュータ向けとサーバ向けのAMD社製ブランドCPUは以下の通りです。

ブランド名読み方用途または特徴
Opteronオプテロン企業サーバー向けCPU
FXエフエックス8コア搭載CPU
A-SeriesエーシリーズAPUと呼ばれるGPUコアとCPUコアが融合したCPU

 

どっかのサイトでは、ブランド名と開発コード名がごっちゃになっていたので、はっきりと整理しましょう。

 

まず、APU(アクセラレーション・プロセッシング・ユニット)はAMD社独自の技術なので、そのCPU技術自体に開発コード名があります。APU全体の開発コード名が「Fusion(フュージョン)」と言い、その開発コード名を元に、個別のマイクロアーティテクチャ(コア)の名称(開発コード名の例:序文に載せた「ジャグラー」)があります。

 

 

APU(技術名) = Fusion(開発プロジェクトコード名)

「Fusion」とは、融合という意味があります。

 

 

また、AMD社は世代を表すときに数字を使うIntel社とは違い、CPUの世代名称があります。実にシャレていますね!!

 

 

型番のアルファベットの表記について(特殊表記)

 

Intel社とほぼ同じ表記になります。

 

・ K  (例:A10 7890K など)

ユーザー自身でクロック数周波数の調整なモデルです。「オーバークロック対応」という意味になります。

・ T (例:A10 6700T など)

・ E (例:FX-8370E など)

・ P (例:A10 8700P など)省エネ表記

低電圧モデルを指す表記です。

 

本記事の比較表で使う項目について

 

 

「世代名」

APUの比較表で、世代ごとに分類されているため世代名を記載します。

「型番」

CPUの型番を記載します。一番上から順に性能が落ちます。なので、一番上が性能がいいです。

「CPU周波数」

定格とTB状態を記載します。AMD社では、リアルタイムで周波数を変える技術を「ターボコア」と言います。比較表では、TB状態を上限値で記載しています。

「TDP」

CPUで使われる電圧を記載します。

「L2キャッシュ/L3キャッシュ容量」

CPUに内蔵されているキャッシュメモリの容量を記載します。

「内蔵GPUコア」

内蔵されているGPUコアを記載します。

「シェーダー数」

3Dグラフィクス(特に陰影)を表示するときのリアルさの値を表示します。

「GPU周波数」

定格のみ記載しています。

 

 

パーソナルコンピュータ向けCPUの種類と比較(銘柄)

 

2016年4月更新

 

新しいCPUが発売しだい比較表も更新していきます。

 

AMD FXシリーズ

 

FXシリーズは、第2世代目に入ってから安定してきました。

 

が、8コア!8コア!安い!と周りが誤解し、煽り立てたため告訴問題に発展したシリーズでもあります。インテル社のシェア率がかなり多いために、AMD社製CPUの性能の見方が著しく分からないために、誤解が生じるようです。

 

また他の記事で、AMD社の場合「モジュール」と「コア」で構造の表示されており、「モジュール」がインテル社で言う「コア」に当たる部分、「コア」が「スレッド」に当たる部分という様な記事を見ましたが、一概には言えません。

 

AMD社側は、コアは8コア入っており「2コアセット=1モジュール化」「2コアを同時に動かす仕組みを発動」することによって性能低下に繋がったと言われています。

 

そこを気を付けながら見ると、「Core i7」と何ら変わりは無い様に見えます。

 

 

 

 

(2世代)Priedriver

 

 

型番モジュール(コア)CPU周波数TDPL2キャッシュL3キャッシュ
定格TB状態
FX-95904(8)4.7GHz5.0GHz220W2.0MB×48.0MB
FX-93704.4GHz4.7GHz
FX-83704(8)4.0GHz4.3GHz125W
FX-83504.2GHz
FX-83203.5GHz4.0GHz
FX-83103.4GHz4.3GHz
FX-83003.3GHz4.2GHz95W
FX-8370E4(8)3.3GHz4.3GHz
FX-8320E3.2GHz4.0GHz
FX-63503(6)3.9GHz4.2GHz125W2.0MB×3
FX-63003.5GHz4.1GHz95W
FX-43502(4)4.2GHz4.3GHz125W2.0MB×2
FX-43204.0GHz4.2GHz95W4.0MB
FX-43003.8GHz4.0GHz

 

 

(1世代)Bulldozer

 

 

型番モジュール(コア)CPU周波数TDPL2キャッシュL3キャッシュ
定格TB状態
FX-81504(8)3.6GHz4.2GHz125W2.0MB×48.0MB
FX-81203.1GHz4.0GHz
FX-81002.8GHz3.7GHz95W
FX-62003(6)3.8GHz4.1GHz125W2.0MB×3
FX-61203.6GHz4.2GHz95W
FX-61003.3GHz3.9GHz
FX-41702(4)4.2GHz4.3GHz125W2.0MB×2
FX-B41503.8GHz4.0GHz95W
FX-41003.6GHz3.8GHz

 

 

AMD Aシリーズ(APU)

 

まず、APUの世代名とコアの名称を紐づけしてみました。

 

APU世代名使用されたCPUコア名使用されるコア数プロセスルール発売日
CarrizoExcavator428nm2015/06
GodabariSteamroller2015/05
Kaveni2~42014/01
RichlandPiledriver32nm2013/06
KabiniJaguar28nm2013/05
Trinity32nm2012/10
LlanoK-10/Stars2011/07

 

特にAMD社は、APUにかなり力を入れています。なので、FXシリーズよりAシリーズの方が進歩が速いです。

 

性能を分かりやすくすると

「 A4 << A6 << A8 << A10 」になります。

 

A10モデルの比較表

 

世代名型番コア数CPU周波数TDP内蔵GPUコアシェータ数GPU周波数
定格TB状態
CarrizoA10-8700P41.8GHz3.2GHz35WR6512800MHz
GodavariA10-7890K4.1GHz4.3GHz95WR7866MHz
A10-7870K3.9GHz4.1GHz
A10-7860K3.6GHz4.0GHz65W757MHz
KaveriA10-7850K43.7GHz95W720MHz
A10-78003.5GHz3.9GHz65W
A10-7700K3.4GHz3.8GHz95W384
RichlandA10-6800K44.1GHz4.4GHz100WHD 8670D844MHz
A10-6790K4.3GHz
A10-67003.7GHz4.3GHz65W
A10-6700T2.5GHz3.5GHz45WHD 8650D720MHz
TriinityA10-5800K43.8GHz4.2GHz100WHD 7660D800MHz
A10-57003.4GHz4.0GHz65W760MHz

 

 

A8モデルの比較表

 

世代名型番コア数CPU周波数TDP内蔵GPUコアシェーダ数GPU周波数
定格TB状態
CarrizoA8-8600P41.6GHz3.0GHz35WR6384720MHz
GodavariA8-7670K43.6GHz3.9GHz95WR7757MHz
KaveriA8-7650K43.3GHz3.8GHz720MHz
A8-76003.1GHz65W
RichlandA8-6600K43.9GHz4.2GHz100WHD 8570D256844MHz
A8-65003.5GHz4.1GHz65W800MHz
A8-6500T2.1GHz3.1GHz45WHD 8550D720MHz
TrinityA8-5600K43.6GHz3.9GHz100WHD 7560D760MHz
A8-55003.2GHz3.7GHz65W
LlanoA8-3870K43.0GHz無し100HD 6550D400600MHz
A8-38502.9GHz
A8-38202.5GHz2.8GHz65W
A8-38002.4GHz2.7GHz

 

A6モデルの比較表

 

世代名型番コア数CPU周波数TDP内蔵GPUコアシェーダ数GPU周波数
定格TB状態
KaveriA6-7400K23.5GHz3.9GHz65WR5256756MHz
KabiniA6-520043.8GHz不明25WHD 8400128600MHz
RichlandA6-6420K24.0GHz4.2GHz65WHD 8470D192800MHz
A6-6400K3.9GHz4.1GHz
TrinityA6-5400K23.6GHz3.8GHz65WHD 7540D760MHz
LlanoA6-3670K42.7GHz無し100WHD 6530D320443MHz
A6-36502.6GHz
A6-36202.2GHz2.5GHz65W
A6-36002.1GHz2.4GHz
A6-35003

 

 

A4モデルの比較表

 

世代名型番コア数CPU周波数TDP内蔵GPUコアシェーダ数GPU周波数
定格TB状態
KabiniA4-500041.5GHz不明15WHD 8330128500MHz
RichlandA4-730023.8GHz4.0GHz65WHD 8470D800MHz
A4-6320760MHz
A4-63003.7GHz3.9GHz
A4-40203.2GHz3.4GHzHD 7480D720MHz
A4-40003.0GHz3.2GHz
TrinityA4-530023.4GHz3.6GHzHD 7480D723MHz
LlanoA4-340022.7GHz無しHD 6410D160600MHz
A4-33002.5GHz443MHz

 

 

まとめ

 

3Dグラフィクスを使った、スペックを強いるようなゲームでも「AMD社」のCPUを使えば、一通り5万円~8万円で組めることでしょう。

 

ですが、性能が上がれば「W(ワット)数」が増えていきますので何かと最後の電源ユニットの価格が上がり気味と言う感じになると私は予想しています。

 

しかし、高額なインテル社と同等なCPUを安価で購入できるので、パソコン初心者またはそこそこ動く安いサブパソコンが欲しい方にお勧めしたいCPUのメーカーです。

 

 

 

 

 

 

 

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