IntelのCPUの性能を種類(銘柄)ごとに比較してみた!

各部パーツの解説・比較
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Intel社が製造しているCPUには、家電量販店のパソコンに入ってるものでおなじみのパーソナルコンピュータ向けCPU「Celeron」「Pentium」「Core i3 / i5 / i7 / i7 Extreme」シリーズ、サーバやワークステーション向けCPUで有名な「Xeon」シリーズがあります。

 

このメーカーは、パーソナルコンピュータ向けCPUの裏面を「LGAパッケージ」、サーバ・ワークステーション向けCPUの裏面を「PGAパッケージ」を使っております。

 

今回は、パーソナルコンピュータ向けCPUのみを特徴と比較表でご紹介します。

 

CPUの性能ごとにランクを細かく付けられており、大まかに区別するために「Core i7(ブランド名)」を付け、詳細な性能を区別するために「アルファベット(Kなど)」を付けます。

 

また、技術は日々進歩するのでCPUには世代と言うものがあります。

 

Intel社の場合「Core i7 6700」という表記の「6」が世代の表記となります。また、「Core i7 4920」であれば「4」世代というふうになります。

※ 上の「世代」に関する説明は、例外もあるので下記の目次から各比較表をご参照ください。

 

 

なので、パーソナルコンピュータ向け用のマザーボード(LGAパッケージ用)でAMD社のCPU(PGAパッケージ)を付けようとしてもつけられません。

 

また、この企業のコアのシェア率はAMD社よりも高く、家電量販店に並んでいるパソコンのほとんどが「Intel社」です。

 

 

性能の比較を閲覧する前に知っておきたいこと

 

性能の比較をご覧になる前に、これだけ知っておけば大体間違いは起こさない知識をご紹介します。これは、自作やパソコンを選ぶ際にとても意味ある知識なので、覚えておいて損はありません。

 

Core i3 と Core i5 と Core i7(Extreme も含む) の違い

 

性能差、シリーズ更新という観点で違いを洗い出しています。

 

性能差の違い

 

性能の違いを分かりやすくすると…

「Celeron < Pentium < Core i3 < Core i5 < Core i7 < Core i7 Extreme」で、一番性能がいいのは「Core i7 Extreme」です。

 

Core i7 Extreme

「Core i7 」は、内蔵のGPUコアがあるのに対して「Core i7 Extreme」というブランドは内蔵のGPUがありません。

 

無い代わりに、空いたCPUのスペースへCPUコアと増えたコア分のキャッシュメモリ領域の増分を敷き詰めています。なので、エクストリーム系シリーズは「オクタコア」が可能となります。俗に、こういったモデルをハイエンドエディションとも呼ばれいて、Eスポーツ(プロゲーマー)などCPUは処理特化を好む人向けのCPUとなっています。

 

また、オクタコアの場合は通常のCPU 「Core i7」のコアの数より2倍となるので電圧も2倍になります。グラフィック機能もないので、GPUと呼ばれるグラフィック専用のCPUを積んだパーツである「グラフィックボード」を追加でつけなくてはいけません。

 

Core i7とCore i5とCore i3の違い

「Core i7」と「Core i5」には、ターボブーストテクノロジーがあるのに対して、「Core i3」にはありません。

「Core i7」に搭載されているハイパースレッティング機能は、「Core i5」から下は搭載されていません。

キャッシュメモリーの容量も搭載機能が落ちる分、減っていきます。

 

 

シリーズ更新サイクルの違い

 

実はコアの開発にあたり、一番早く新しいコアが実装されるのが「Celeron」または「Pentium」、「Core i3」です。

 

ある一定のスコア、スペックに到達したら「Celeron」から「Pentium」、「Core i3」から「Core i5」という感じになっています。

 

というのも、比較表を見ていただければわかりますがコアの開発過程が下から上へとなっており、最終的に「Core i7」でコア自体、完成するみたいな感じです。なので、コアの開発サイクルは、ほぼ3年と言われています。

 

 

 

型番のアルファベットの表記について

 

・ K  (例:Core i7 5930K など)

CPUの性能をユーザー自身で調整できるものを指します。調整というのは、クロック数周波数の調整で、カッコのような表記があるコアだと「オーバークロック対応」という意味になります。

・ C (例:Core i7 5775C など)

この表記は、以下の比較表の第5世代シリーズで表記があります。
第5世代が、長く続かなかったのと新型であるが性能も高くないため、第4世代と第6世代の中間のシリーズであると型番のみで分かるように記載されています。

・ X (例:Core i7 5960X など)

ブランド名:エクストリーム エディションの略表記です。この例ような表記されているCPUは、最上位版でCPUの箱が黒色なのですぐわかります。

・ S (例:Core i7 4790S など)省エネ表記

低電圧モデルのこと指す表記です。
通常のCPU(SとTの表記以外のCPU)は95Wに対して、このモデルは65Wまで下がり、各処理の速度が抑えられています。インターネットの閲覧など動作の軽いソフトを動かすだけライトユーザーにおすすめです。

・ T (例:Core i3 4130T など)省エネ表記

Sよりも低い電圧が設定されているモデルを指す表記です。Sの表記は65Wに対して、Tの表記は45Wまで下がります。

・ G (例:Pentium G3470 など)

「Celeron」「Pentium」についている表記になります。廉価版シリーズに内蔵GPUが付属しているということを指しています。昔の廉価版シリーズは、内蔵GPUが無かったためこの表記がないものもあります。

 

本記事の比較表で使う項目について

 

「ブランド」

ブランド名を記載します。(Core i7、Core i5など)

「型番」

CPUの型番を記載します。数字だけ見たら降順ですが、性能順で見れば昇順です。

「コア(スレッド)数」

かっこの外にコア数、かっこ内にスレッド数を記載します。

「CPUの周波数」

定格(デフォルト値)とTB状態(ターボブースト状態)を記載します。ターボブースト状態は測定値なので、それ以上もあり得ます。

「TDP」

CPUで使われる電圧を記載します。

「キャッシュメモリ容量」

CPUに内蔵されているキャッシュメモリの容量を記載します。

「内蔵GPUコア」

内蔵されているGPUのコアを記載します。

「GPUの周波数」

定格(デフォルト値)と最大値を記載します。

 

パーソナルコンピュータ向けCPUの種類(銘柄)

2016年04月更新。

 

今後、追加シリーズがありましたら更新していきます。

 

Core i7 / i5 / i3 6000番台シリーズ

 

開発コードネーム「Skylake (スカイレイク)」

 

特徴は、プロセスルールが前世代の14nmを受け継ぎCPUコアの処理演算効率、電源消費効率ともに向上しました。

 

また、内蔵GPUコアの性能もさらに前世代の28%向上し、グラフィックボードの積んていないパソコン(特にノートパソコン)でも、積んであるパソコンと同等の性能を体感できるかもしれません。

 

ただ、それは映画など映像のみの話で「ゲーム」で内蔵のGPUを使うのは、お勧めできません。

 

CPUソケットの型は、「LGA1151」を使用。

 

また、新しいメモリーの規格である「DDR4 SDRAM」に対応しており、前世代の2倍近いアクセス処理速度の向上が期待できます。

 

 

 

6世代シリーズのみの比較表

 

 

ブランド
型番
コア(スレッド)数CPUの周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUコア
GPU周波数
定格TB状態定格最大
Core i76700K
4(8)4.0GHz4.2GHz91W8MBHD 530350MHz1.15GHz
6700
3.4GHz4.0GHz65W
Core i56600K
4(4)3.5GHz3.9GHz91W6MB
6600
3.3GHz65W
6500
3.2GHz3.6GHz1.05GHz
6400
2.7GHz3.3GHz950MHz
Core i36320
2(4)3.9GHz無し51W4MB1.15GHz
6300
3.8GHz
6300T3.3GHz35W950MHz
6100
3.7GHz51W3MB1.05GHz
6100T
3.2GHz35W950MHz
PentiumG45202(2)3.6GHz51W1.05GHz
G4500
3.5GHz
G4500T3.0GHz35W950MHz
G4400
3.3GHz54WHD 5101.0GHz
G4400T2.9GHz35W950MHz
CeleronG3920
51W2MB
G3900
2.8GHz

 

 

Core i7 / i5 / i3 5000番台シリーズ

 

開発コードネーム「Broadwell (ブロードウェル)」

 

5世代シリーズのプロセスルールは、前世代の22nm対して、14nm向上。CPUソケットは、「LGA1150」を使用。

 

第五世代CPUプロセッサーで、2015年に発売されましたがシリーズのCPUが2つ出て以降、出荷取りやめにより、あまり発売されず短命となりました。

 

前世代との違いは、消費電力と発熱の軽減に続き、CPUに内蔵されているグラフィック機能がさらに強化されました。

 

5世代シリーズのみの比較表

ブランド型番コア(スレッド)数CPU周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUコアGPU周波数
定格TB状態定格最大
Core i75775C
4(8)3.3GHz3.7GHz65W6MBIris Pro 6200300MHz1.15GHz
Core i55675C
4(4)3.1GHz3.6GHz4MB1.1GHz

 

 

 

 

Core i7 / i5 / i3 4000番台シリーズ

 

開発コードネーム「Haswell (へスウェル)」

 

4世代のプロセスルールは3世代の22nmを引き継ぎ、CPUコアの処理演算効率など機能面の性能が向上しました。

 

CPUソケットは「LGA1150」、Core i7 Extreme のハイエンド系は「LGA 2011-v3」

 

前世代との違いは、消費電力と発熱の軽減に続き、CPUに内蔵されているグラフィック機能が重点的に強化されています。

 

4世代シリーズのみの比較表

ブランド型番コア(スレッド)数CPU周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUコアGPU周波数
定格最大定格最大
Core i7 Extreme5960X
8(16)3.0GHz3.5GHz140W20MB無し無し無し
Core i75930K
6(12)3.5GHz3.7GHz15MB
5820K

3.3GHz3.6GHz
4790K
4(8)4.0GHz4.4GHz88W8MBHD 4600350MHz1.25GHz
4790
3.6GHz4.0GHz84W1.2GHz
4790S
3.2GHz65W
47713.5GHz3.9GHz84W
4770K1.25GHz
4770
3.4GHz1.2GHz
4770S
3.1GHz65W
Core i54690K
4(4)3.5GHz3.9GHz88W6MB1.2GHz
4690
84W
4690S
3.2GHz65W
4670K
3.4GHz3.8GHz84W
4670
4590
3.3GHz3.7GHz1.15GHz
4590S
3.0GHz65W
4570
3.2GHz3.6GHz84W
4570S
2.9GHz65W
4460
3.2GHz3.4GHz84W1.1GHz
4440
3.1GHz3.3GHz
4440S
2.8GHz65W
4430
3.0GHz84W
Core i34370
2(4)3.8GHz無し54W4MB1.15GHz
4360
3.7GHz
4350
3.6GHz
4340
4330
3.5GHz
4170
3.7GHz3MBHD 4400
4160
3.6GHz53W
4150
3.5GHz
4130
3.4GHz
4130T
2.9GHz35W200MHz
PentiumG3470
2(2)3.6GHz53WHD Graphics350MHz1.1GHz
G3460
3.5GHz
G3450
3.4GHz
G3430
3.3GHz
G3420
G3258
3.2GHz
G3250
G3240
3.1GHz
G3220
3.0GHz
CeleronG1850
2.9GHz2MB1.05GHz
G1840
2.8GHz
G1830
G1820
2.7GHz

 

 

 

Core i7 / i5 / i3 3000番台シリーズ

 

開発コードネーム「Ivy Bridge (アイビーブリッジ)」

 

3世代のプロセスルールが前世代32nmに対して、22nmに向上しCPUコアの性能が向上。

 

3世代シリーズのみの比較表

 

ブランド型番コア(スレッド)数CPUの周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUコアGPU周波数
定格最大定格最大
Core i7 Extreme4960X6(12)3.6GHz4.0GHz130W15MB無し無し無し
Core i74930K3.4GHz3.9GHz12MB
4820K4(8)3.7GHz10MB
3770K3.5GHz77W8MBHD Graphics 4000650MHz1.15GHz
37703.4GHz
Core i53570K4(4)3.4GHz3.8GHz6MB
3570HD Graphics 2500
35503.3GHz3.7GHz
Core i332502(4)3.5GHz無し55W3MB1.05GHz
32403.4GHz
32203.3GHz
32103.2GHz
PentiumG21402(2)3.3GHzHD Graphics
G21303.2GHz
G20303.0GHz
G20102.8GHz
CeleronG16302MB
G16202.7GHz
G16102.6GHz

 

Core i7 / i5 / i3 2000番台シリーズ

 

開発コードネーム「Sandy Bridge (サンデーブリッジ)」

 

第二世代 Coreプロセッサーで、2011年に発売されました。初期シリーズのアップグレード版よりも省エネで、性能(周波数)は少し劣るものの処理速度の体感はあまり感じさせない速度でした。

 

そして何より、初期シリーズのアップグレード版と同じぐらいの機能を持っているにも関わらずコストパフォーマンスに優れています。また、この世代から内蔵グラフィック機能が追加されることになります。

 

さらに、SSDと組み合わせることにより初期シリーズである「Core i7 990」を凌駕するとも言われています。

 

2016年3月:筆者はこのCPUを使っていますが、処理率の高いMMORPGや重たいソフトもあまり待たずに起動できます。

 

 

2世代シリーズのみの比較表

ブランド型番コア(スレッド)数CPU周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUコアGPU周波数
定格TB状態定格最大
Core i7 Extreme3970X6(12)3.5GHz4.0GHz150W15MB無し無し無し
3960X3.3GHz3.9GHz130W
Core i73930K4(8)3.2GHz3.8GHz12MB
38203.6GHz3.9GHz10MB
2700K3.5GHz95W8MBHD Graphics 3000850MHz1.35GHz
2600K3.4GHz3.8GHz
2600HD Graphics 2000
Core i52550K4(4)6MB不明不明不明
2500K3.3GHz3.7GHzHD Graphics 3000850MHz1.1GHz
2500HD Graphics 2000
24003.1GHz3.4GHz
23203.0GHz3.3GHz
23102.9GHz3.2GHz
23002.8GHz3.1GHz
Core i321302(4)3.4GHz無し65W3MB
21253.3GHzHD Graphics 3000
2120HD Graphics 2000
21003.1GHz
PentiumG8602(2)3.0GHzHD Graphics
G8502.9GHz不明不明不明
G8402.8GHzHD Graphics850MHz1.1GHz
G6302.7GHz不明不明不明
G6202.6GHzHD Graphics850MHz1.1GHz
CeleronG5402.5GHz2MB1GHz
G5302.4GHz
G4601(2)1.8GHz35W1.5MB650MHz
G4301(1)1.6GHz1MB

 

 

 

 

Core i7  初期シリーズ(800 / 900番台)

 

初期シリーズの世代を「Nehalem 世代」と言われています。

 

開発コードネームは、800番台を「Lynnfield (リーンフィールド)」、900番台を「Gulftown(ガルフタウン)」

 

ソケットは「LGA1366」を使用

 

初期シリーズの比較表(Core i7)

 

ブランド型番コア(スレッド)数CPUの周波数TDPキャッシュメモリ容量
定格TB状態
Core i7 Extreme990X6(12)3.46GHz3.73GHz130W12MB
980X3.33GHz3.6GHz
9703.2GHz3.46GHz
Core i79604(8)8MB
9503.06GHz3.33GHz
8803.73GHz
875K2.93GHz3.6GHz95W
870
8602.8GHz3.46GHz

 

Core i5 初期シリーズ(700 / 600番台)

 

700番台の開発コードネームは、i7の初期と同じ「Lynnfield (リーンフィールド)」、600番台の開発コードネーム「Clarkdale (クラークデール)」

 

初期世代のCPUプロセッサーです。「中間性能クラス」という位置づけで、廉価版と高性能CPUの中間に位置するものとなっております。

 

初期シリーズの比較表(Core i5)

 

ブランド型番コア(スレッド)数CPU周波数TDPキャッシュメモリ容量内蔵GPUGPU周波数
定格TB状態定格
Core i57604(4)2.8GHz3.33GHz95W8MB無し無し
7502.6GHz3.2GHz
6802(4)3.6GHz3.86GHz73W4MBHD Graphics733MHz
6703.46GHz3.73GHz
6603.33GHz3.6GHz
655K3.2GHz3.46GHz
650

 

まとめ

 

Intel社製CPUプロセッサーの比較検討、お疲れさまでした。

 

いかがでしたか?

 

CPUは、Core i3 から Core i7 へ流れるように開発が進み、製品が発売されると同時に性能が上がっているのがお分かりいただけたのではないかと思います。

 

当然、最新型のCPUやハイエンドCPUは高額ではありますが、意外と安くて良く動く穴場的CPUが存在します。なので、予算と相談をして「どういうことをパソコンでやりたいのか」を明確にして、パーツ(CPU)選びをすると意外と簡単に見つかるかもしれません。

 

 

当サイト管理人も、このCPU選びについて色々相談に乗ります!!

 

 

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