国内の大手カフェチェーンで多くの店舗を持つスターバックスとトドールコーヒー。その拡大ぶりは、何かと驚くことばかりですね。
やはりスタバなどのカフェが密集しているのは都心であり、近づけば近づくほど店舗と店舗の距離が短くなっていています。席が満席で他のカフェに移るときも歩く距離が短くなる利便性が増しました。私が住む町は、家から駅までスタバの店舗を2件ぐらい通り過ぎるという人は、私も含めて少なからずいるでしょう。
本当にそのくらい多いのです。まさに、サードプライスを誰にでも提供するというスタバの経営理念の賜物だと思います。でも、ここ最近は「勉強」や「作業」でカフェの店舗に長期滞在する人が増えているために「勉強禁止」をする店舗が多くなっています。
今回は、その勉強禁止の理由と変わりになる勉強場所をいくつか挙げていきます。
いままでなぜ勉強や作業が禁止にならなかったのか?
まず、スタバの例が分かりやすいので出します。スタバの企業理念である「サードプレイス」が大きく影響していると思われます。
サードプレイスというのは「第三の心の落ち着く場所」という意味で、「ファーストプレイスは住居」「セカンドプレイスは仕事場所(学校)」に続き、「サードプレイスは、住居や仕事場以外の場所」という意味になります。
要するに心の落ち着く場所の提供なのです。スタバはお店の内装から提供する商品の品質まで、誰もが心を落ち着かせられて心地の良い時間を過ごしてもらうというコプセントを持って提供しています。多分トドールコーヒーも似たようなコプセントだと思います。
だからスターバックスは、このコプセントをできるだけ壊したくなかったと私はそう見ています。
勉強禁止ルールのワケ
勉強禁止ルールが適応されている店舗のワケの多くを占め理由として「席が回らくなる」が挙げられます。ミスタードーナツも席が少ない店舗が多いので、長期滞在や勉強をしてたら真っ先に注意されます。また、ミスタードーナツは席回しを重視している傾向があります。
例えば、席が全部で20席という小規模の店舗があります。小規模にも関わらず全席、勉強している人がいるとします。1人が満足するまで勉強するとしたら2~3時間ぐらいで、席も2~3時間の間は全く回らないので席の回転停滞し、2~3時間の間ずっと待っている客も待ちくたびれてほかのお店へ行ってしまいます。
また、席が少ない上に初回だけ頼んで後から頼まない客に居座ってもらっても席は回らない上に売上も落ちる一方です。勉強や作業をするだけのために来店する人が多すぎて場所が提供できないのではなくて、お店にあるだけの席で誰でも提供できる形を考えた結果が勉強の禁止であり、スタバにとっての苦肉の策だと思います。
サードプレイスを経営理念に置いている企業なので、誰でもそれを提供するために混みの激しい店舗では恐らく「勉強禁止」が定着しつつあると見ています。また、綺麗ごとで経営が回らないので現段階は小数よりも大数を優先する感じで店舗を絞って規制しているだけに留まっているとみたいですね。
ちなみにミスタードーナツは、席自体スタバやトドールのようなカフェとは違い席が割と少ない店舗が多いので、席の回転を重視するところが多いみたいです。なので「サードプレイス」とは関係ありませんね。でも、最近は少し店舗が大きめのミスタードーナツがあったので、そこなら「自習禁止」や「勉強禁止」のルールは健在なのかはまだ不明です。
原則、店舗の規模が小さいとその可能性があるということです。
カフェ以外で勉強ができる場所は?
スタバやトドールは、本当に心地よいのと適度な緊張が得られるのを考えると「勉強をそこでやりたい」気持ちはヒシヒシと解りますが、ルールの中に「勉強禁止」が入ってしまったのでカフェ以外の勉強場所を探すしかありません。
どうしてもという方は極論、混んでない何時でも席がガラ空きのスタバやトドールは存在するので、そこを上手く探して行くしかありません。ただ言えることは、ビル群や学校密集地の駅周辺は間違いなく混雑しています。
本記事は、カフェ以外の場所を挙げて見ました!参考までにどうぞ。
自分が所属する学校の自習室、カフェ
必ず、自分が通っている学校に図書館や自習室あると思います。まして、無駄なお金を使わないで、気軽に勉強できると思います。
ちなみに筆者は学生なので、この記事を書いたのは学校の学生カフェで書いています。
マクドナルド
100マックのローストコーヒーで、相当な長居が可能なので勉強には持って来いの場所ではないでしょうか。店舗が広い所だと2~3時間居てもガラ空きな時間帯が多いので、お薦めです。都心で駅周辺のマックは、夜を除いて混んでる場合があります。
ただ私の場合、時間が経つにつれて100円のローストコーヒーでは物足りなくなるので、軽食(チキンフリスプ×3個)をオーダーしてしまいます。
ファミレス
ランチタイムやディナー以外の時間は、比較的空いてるので勉強や作業に最適かもしれません。巡回する店員の視点が気にならなければ、大丈夫だと思います。
でも、ファミレスのテーブルは「お皿が置かれる食事のためのテーブル」なので、お店から出るときは消しゴムのカスなど勉強をして出たゴミはしっかり片付けたほうがいいでしょう。
有料自習室型カフェ
何かとよく見る自習室とカフェが合体したお店があります。自習机(席)は、ネカフェの席と同じく料金が発生するので、軽食代+席料金を払わなくてはいけません。
でもまだ店舗の数として少ないので、一向に定着してしていないです。おまけに席料金が意外と高いのが難点です。
本来ならスタバやトドールで勉強による席の停滞は、席料金をとられてもおかしくない状況だと思いますね。
友達の部屋か自分の部屋
もはや、お金を余計に取られるのが嫌だという人は自分の部屋つくりから始めたほうがいいでしょう。これは、整理整頓が得意な人ならできそうかもしれませんが、できない人には厳しいかもしれませんね。
もし、部屋を構築するなら自分が落ち着く壁の色から家具の配置をしっかり決めて「これで勉強に打ち込めるぞ!」という意識が持てるようにしなければいけません。
またできない人は、仲のいい友達に厄介になるという手があります。「一緒に勉強をしよう!」と持ち掛けて、結構捗るようであったら成功ですが遊んでしまったら失敗に終わりますね。
まとめ
結局、気の持ちようが左右するので自分が集中できる「環境作り」または「環境探し」が大切になってきます。しかし、勉強がカフェで規制される状況が今後多くなると同時に「自学習が集中してできる環境探し」が困難になるのはしょうがないことだと思います。
カフェ各社が目指すコプセントは、万人受けとは難しいもので必ず途中で弊害となる現象が起こります。そんな付け焼刃な「勉強禁止ルール」を一部店舗で適応したスタバやトドールは、限られた席(資源)で、誰でもセカンドプレイスをできる方向を更に模索して行かなければいけませんね。
例えば、スタバ・トドール印の自習室カフェなどで顧客の層を更に確保して利用者にはコーヒー割引など。
そうは思いませんか?